府中市 港区の「メタバース居場所」から考える、これからの地域支援とデジタル活用 | 府中市議会議員 おぎの雄太郎
府中市議会議員のおぎの雄太郎です。
物価高騰や社会環境の変化により、地域社会における孤立や不安を抱える方が増える中、自治体には従来の枠組みにとらわれない新たな支援の形が求められています。特に、対面での相談や外出が難しい方に対して、どのように“最初の一歩”を支えるかは大きな課題となっています。
こうした状況を踏まえ、港区ではメタバース空間を活用した独自のひきこもり支援策を実施しています。区が毎月開催する「メタバース居場所」は、顔出し不要かつニックネームで参加できるオンライン上の交流スペースであり、ひきこもり当事者やその家族が安心して参加できる環境が整えられています。
空間内には交流スペースや休憩スペース、個別相談室などが設けられ、参加者は自分のペースで過ごすことができます。また、支援スタッフや元当事者が常駐し、必要に応じて相談に応じる体制が整えられている点も特徴です。これは、対面での相談に抵抗がある方にとって、心理的負担を軽減しながら支援につながる貴重な機会となっています。
国においても孤立・孤独対策が進められていますが、港区は地域の実情に応じて、デジタル技術を活用した“上乗せ支援”を行うことで、よりきめ細かな対応を実現しています。外出が難しい方や対面が苦手な方にとって、オンラインでの居場所の提供は、社会参加のきっかけづくりとして大きな意義があります。
孤立やひきこもりの状況は、年齢や背景、生活環境によって大きく異なります。そのため、支援策も一律ではなく、多様な選択肢を用意することが重要です。港区の取り組みは、デジタル技術を活用した新たな支援モデルとして、他自治体にとっても参考となる先進事例といえます。
私自身も、こうした先行事例を研究しながら、地域の実情に応じた支援策のあり方について引き続き検討してまいります。